植物の香り≠アロマセラピー

時に意図しない香りのリクエストをいただくこともあります。
北欧ノルウェーでのアロマセラピストのお話です。
漁師町で育った　ある末期がんの患者から『故郷の船の香りを嗅ぎたい』というリクエストをもらったそうです。
そこで、ベナビデス氏は、石油を入手して、それを北欧の針葉樹の精油とブレンドすることで、なんとか『船の香り』を作り出したそうです。

その患者がボトルのふたを開けて香りを嗅いだ瞬間に『ああ、これは父の舟のにおい！』と言って幸せな表情を浮かべてくれたそうです。

ベナビデス氏は、クライアントの思い出の香りを作るために、時には安価な市販の香水や化粧品など、精油以外の物を使うこともあるそうです。

親子の絆を取り戻すために、赤ちゃん時代に使っていたベビーケア商品の香りを使うこともあります。
たとえそれが天然の良質な精油ではなく合成香料だったとしても、その香りにまつわる良い思い出をもっているのであれば、心理面において良い効果をもたらすことが多いといえます。

私には理解できませんが、夫も車やバイクいじりが好きで排気ガスやガソリンのにおいは好きだといいます。香りの嗜好は人それぞれですね。

●心を豊かにするアロマ教室は１日コース５，４００円から受講できます。

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